電気代も食費も激減!冷蔵庫の温度設定と収納で家計を賢く守る方法


家庭の電化製品の中で、冷蔵庫は一日中稼働しているため、電気代の約10〜15%を占める大きな電力消費源です。同時に、冷蔵庫の中身を無駄にしてしまうと、それはそのまま食費のロスに直結します。

実は、冷蔵庫の**「温度設定」「使い方」**を見直すだけで、電気代と食費の二重の節約効果が得られることをご存知でしょうか?

ここでは、今日からすぐに実践できる、冷蔵庫の温度を最適化し、食品ロスをなくすための具体的な方法を詳しくご紹介します。賢く冷蔵庫を使いこなし、無理なく節約を実現しましょう!


1. 【電気代節約の切り札】「強」設定の見直しと季節調整

冷蔵庫の電気代を左右する最大の要因の一つが温度設定です。多くの家庭で設定されている「強」を「中」に変えるだけで、年間約1,500円〜2,000円の節約効果が見込まれます。

1-1. 季節に合わせた温度調整が基本

冷蔵庫の冷却能力は、設置されている部屋の室温に大きく影響を受けます。そのため、季節に応じて設定を調整することが、無駄な電力消費を防ぐ基本です。

季節推奨される設定理由
冬場**「弱」**に設定外気温が低いため、「中」や「強」では冷えすぎる傾向があり、無駄な電力を使うため。
春・秋**「中」**に設定庫内が適正温度(冷蔵室で約2〜6℃)を保てる基本のモード。
夏場**「強」**に設定外気温が高く、頻繁に扉を開閉するため、庫内の温度が上がりやすくなるため。

<ポイント>

普段は「中」にしておき、夏場の猛暑日や、熱いものを多く入れたときだけ一時的に「強」に切り替えるのが、最も効率的な省エネ術です。

1-2. 冷蔵室・冷凍室の適正温度を知る

各スペースには、食品を最も美味しく、かつ長く保存できる適正温度があります。

  • 冷蔵室: 約2℃〜6℃が目安です。これ以上冷やしすぎると、無駄な電気を消費するだけでなく、野菜や豆腐などが凍ってしまう低温障害のリスクが高まります。

  • チルド室/パーシャル室: **約0℃約-3℃**など、食材が凍る直前の温度帯で、肉や魚の鮮度を長持ちさせるのに最適です。

  • 冷凍室: 約-18℃以下が目安です。食材が凍っていれば大丈夫と安易に温度を上げるのは危険です。-18℃以下は、微生物の活動が停止し、長期保存に適した温度とされています。


2. 【食費ロス防止】詰め込み方で冷やし効率をアップ

温度設定以外にも、冷蔵庫の使い方一つで電気代と食費の両方を節約できます。特に**「詰め込み方」**は、冷却効率と食品ロスに大きく関わります。

2-1. 冷蔵室は「ゆったり」、冷凍室は「ぎっしり」が鉄則

冷蔵庫の冷却効率は、冷気の流れで決まります。

  • 冷蔵室は7〜8割収納で「ゆったり」: 冷蔵室は、冷気がスムーズに循環することで均一に冷えます。食品を詰め込みすぎると冷気の流れが妨げられ、冷却効率が低下し、電気代が上がります。また、奥の食品が見えなくなり食品ロスの原因にもなります。収納量は7割程度にとどめ、余白を作るのが理想です。

  • 冷凍室は「ぎっしり」収納: 冷凍室は、凍った食品同士が保冷剤の役割を果たし、お互いの冷たさをキープします。食品が多いほど庫内の温度が安定し、扉の開閉による温度上昇も防げるため、冷凍効率が向上します。ただし、冷気の吹き出し口は塞がないように注意しましょう。

2-2. 食材の「指定席」で迷子と無駄をなくす

食品ロスが起こる最大の原因は、**「何があるかわからない」**ことです。

  • 賞味期限が短いものを「ゴールデンゾーン」に: 買ったばかりのものや、期限が近いものを目線の高さドアポケットなど、最も目につく場所に置きましょう。これを「使い忘れ防止ゾーン」と指定することで、食材の迷子を防げます。

  • 「グルーピング収納」を徹底する: 納豆、豆腐、卵などの定番食材や、パン作りの材料朝食セットなど、種類や用途でグループに分けて収納ボックスに入れます。これにより、必要なものが一目でわかり、探す時間と扉を開けている時間を短縮できます。

  • 熱いものは必ず冷ましてから: 料理の残り物熱いものをそのまま入れるのは、庫内の温度を一気に上げ、他の食品の鮮度を損ないます。冷蔵庫全体を冷やし直すために多大な電気代がかかるため、必ず常温まで冷ましてから入れましょう。


3. その他の冷蔵庫節約テクニック

3-1. 設置場所の確認

冷蔵庫は、本体から熱を逃がす**「放熱」**作業を行っています。壁や家具にぴったりくっつけて設置すると、放熱が妨げられ、無駄な電気を使います。

  • 壁から適切な距離を空ける: 取扱説明書を確認し、背面や側面、上部に必要な放熱スペースを確保しましょう。

3-2. 扉の開閉スピードを意識する

扉の開閉は、庫内の冷気が逃げる最大の要因です。

  • 開閉回数と時間を減らす: 必要なものをまとめて取り出す、扉を開ける前に何を取るか決めておく、といった簡単な工夫だけでも、電力消費を抑えることができます。

温度設定と収納のちょっとした工夫で、冷蔵庫は**「電気代がかかる厄介者」から「家計を守る強力な助っ人」に変わります。今日からできることから見直して、無理のない持続可能な節約**を始めましょう。

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