冷凍ストックで「買い物回数」を劇的に減らす5つの方法
毎日のようにスーパーへ行く習慣は、時間と労力の無駄なだけでなく、「ついで買い」による食費増加の大きな原因です。
冷凍ストックを上手に活用することで、買い物回数を週1回程度に減らし、時間と食費を節約することが可能です。
ここでは、冷凍ストックを最大限に活かし、買い物回数を減らすための具体的な方法を5つのステップで解説します。
ステップ1:**「下味冷凍」**でメイン食材を準備する
買い物回数を減らすためには、「メインのおかずがすぐ作れる」状態にしておくことが重要です。
1. 肉・魚は特売日にまとめて購入する
鶏肉、豚肉、牛肉、魚などは、特売日や業務用スーパーで大容量パックを購入します。
2. 「献立キット」のように下味をつける
買ってきた肉や魚を、**1回分(1〜2人前など)**に小分けし、それぞれに調味料で下味をつけてフリーザーバッグに入れます。
例:
鶏肉+醤油・酒・生姜 → 唐揚げ用/照り焼き用
豚薄切り肉+焼肉のタレ → 豚肉の生姜焼き用
鮭の切り身+味噌・みりん → 味噌漬け焼き用
3. メリット
調理時間の短縮: 凍ったままフライパンに入れるか、解凍して焼くだけでメインが完成します。
美味しさアップ: 冷凍・解凍の過程で肉の繊維が壊れ、味が染み込みやすくなり、肉が柔らかくなります。
買い出し防止: 「今日は何を作る?」と悩んだときに、冷凍庫を開けばメイン食材があるため、夕食の材料を買いに走ることがなくなります。
ステップ2:**「カット野菜冷凍」**で調理のハードルを下げる
野菜は傷みやすく、毎日買い足しが必要になりがちです。日持ちしない野菜を新鮮なうちに冷凍ストックしましょう。
1. 煮込み・炒め物用は「ミックス」して冷凍
玉ねぎ、人参、ピーマンなど、調理に時間のかかる野菜や、よく使う野菜をまとめてカットし、フリーザーバッグに入れて平らにして冷凍します。
例:
キーマカレー・ハンバーグ用: 玉ねぎ、人参、セロリの葉をみじん切りにしてミックス
味噌汁・炒め物用: 大根、人参のいちょう切り、キノコ類
2. 葉物野菜は「茹でて」冷凍
ほうれん草や小松菜などの葉物野菜は、固めに茹でて水気を絞り、1食分ずつ小分けにして冷凍します。
3. メリット
食品ロス削減: 安いときに大量に買っても腐らせません。
時短効果: 調理の都度、切る手間や洗い物が減ります。
調理が手軽に: 凍ったまま鍋やフライパンに入れられるため、**「今日は疲れたから外食しよう」**という気持ちになりにくいです。
ステップ3:**「ごはん・パン・麺類」**の炭水化物を常備する
主食を切らしてしまうと、急いで買い物に行く最大の原因になります。
1. ごはんは「炊きたて」を小分け冷凍
ごはんを炊くときは、必ず多めに炊き、炊きたての熱いうちに1膳分ずつラップで包み、冷凍します。冷めてからだと水分が飛んで美味しくありません。
2. 食パンは「スライス後」に即冷凍
食パンを食べる予定がない場合は、購入後すぐにスライスし、ラップで包んで冷凍します。
3. メリット
急な出費を防ぐ: 「ごはんがないからコンビニ弁当を買う」という無駄な出費がなくなります。
鮮度維持: 冷蔵保存よりも冷凍保存のほうが、主食の美味しさが長持ちします。
ステップ4:**「在庫管理」と「買い物リスト」**を連動させる
冷凍ストックが増えると、「何がどこにあるか分からない」という状態になりがちです。
1. 冷凍庫は「縦置き収納」が基本
フリーザーバッグに入れた食材は、平らに凍らせた後、立てて収納します。ファイルボックスなどを使うと、何が残っているか一目で把握できます。
2. 「見える化」と「ラベリング」を徹底する
冷凍保存袋には、**「内容」と「日付」**を必ずマジックで記入しましょう。
ホワイトボードなどを冷凍庫の近くに貼り、「肉ストック:鶏むね肉3、豚こま2」など、在庫を書き出すと、買い物前にチェックするだけで重複買いを防げます。
3. 買い物リストは「冷凍ストックの残量」で決める
買い物に行く前に必ず冷凍庫の在庫を確認し、**「本当に今、必要なもの」**だけをリストに書き出す習慣をつけましょう。
ステップ5:**「ストック食材」**を非常用に備える
生鮮食品以外にも、日持ちするストック食材があれば、急な欠品による買い物回数を減らせます。
ストックしておきたい食材の例 | 活用法 |
乾物(ワカメ、ひじき、切り干し大根) | 水で戻すだけで副菜や汁物の具材になる。 |
缶詰(サバ缶、ツナ缶、トマト缶) | メイン料理やパスタ、煮込み料理に。 |
乾麺(パスタ、うどん、そば) | 忙しい日の主食としてすぐに調理できる。 |
冷凍野菜(市販のミックスベジタブルなど) | 生野菜が高い時の「保険」として活用。 |
これらの長期保存できる食材を常備しておけば、**「野菜が足りない」「もう一品欲しい」**という理由でスーパーに行く必要がなくなります。