子どもの歯並びを良くするために親ができること!矯正のタイミングや費用、家での習慣を徹底解説


「うちの子、前歯がガタガタしてきたかも…」「将来、歯並びで苦労させたくない」と、お子さんの口元を見て不安を感じていませんか?乳歯から永久歯に生え変わる時期は、親御さんにとって悩みが多いものです。

実は、子どもの歯並びは遺伝だけでなく、日常のちょっとした癖や生活習慣が大きく関係しています。また、適切な時期に適切なアプローチをすることで、将来的な抜歯のリスクを減らしたり、治療期間を短縮したりすることも可能です。

この記事では、お子さんの健やかな笑顔を守るために、親が知っておくべき歯並びの知識、矯正治療の種類や費用の目安、そして今日から家庭で取り組める予防策まで、専門的な視点を交えて詳しくご紹介します。


なぜ子どもの歯並びが悪くなるの?意外な原因と生活習慣

最近では、顎が小さく、歯が並びきるスペースが足りないお子さんが増えています。歯並びが悪くなる(不正咬合)主な原因は、大きく分けて「遺伝」と「環境」の2つです。

1. 顎の発育不足

現代の食事は柔らかいものが多いため、噛む回数が減り、顎の骨が十分に発達しない傾向にあります。顎が小さいと、大きな永久歯がきれいに並ぶスペースが確保できず、重なり合って生えてきてしまいます(叢生)。

2. 日常的な癖(口腔習癖)

無意識に行っている癖が、歯列に大きな圧力をかけます。

  • 指しゃぶり: 上の前歯が押し出され、出っ歯(上顎前突)の原因になります。

  • 舌を突き出す癖: 飲み込むときに舌を前に出すと、上下の歯の間に隙間ができる「開咬」になりやすいです。

  • 口呼吸: お口が常に開いていると、頬や唇からの圧力がかからず、顎の形が変形してしまいます。

  • 頬杖や寝相: 常に一定方向から顔に圧力がかかることで、顎が左右にずれる原因になります。


矯正治療はいつから始めるべき?「1期」と「2期」の違い

「矯正は永久歯が生え揃ってからでいい」と思われがちですが、子どもの矯正には2つの段階があります。

第1期治療(学童期:6歳~12歳頃)

乳歯と永久歯が混ざっている時期に行う治療です。主な目的は「顎の成長をコントロールすること」です。

  • メリット: 顎を広げて歯を並べるスペースを作るため、将来的に抜歯をせずに済む可能性が高まります。

  • 内容: 取り外し式のプレートや、マウスピース型装置などを使用します。

第2期治療(中学生以降)

すべての歯が永久歯に生え変わった後に行う治療です。

  • 目的: 歯のポジションをミリ単位で微調整し、完璧な噛み合わせを作ること。

  • 内容: いわゆる「ワイヤー矯正」や、透明な「マウスピース矯正」を用いて行います。


子どもの歯列矯正にかかる費用の相場

子どもの矯正は自由診療のため、歯科医院によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。

治療段階費用の目安目的
相談・検査代3万円〜5万円レントゲン、歯型採取、診断
第1期治療20万円〜40万円顎の拡大、骨格の改善
第2期治療30万円〜60万円個々の歯の細かな移動

※第1期から継続して第2期に進む場合、差額分のみで対応してくれるクリニックも多いです。また、噛み合わせの異常(咀嚼障害)と判断される場合、医療費控除の対象となることがあるため、領収書は大切に保管しておきましょう。


矯正装置の種類とそれぞれのメリット・デメリット

お子さんの性格やライフスタイルに合わせて装置を選ぶことが、治療を成功させる鍵です。

1. 床矯正(拡大床)

入れ歯のような装置をお口に入れ、ネジを回して少しずつ顎を広げる方法です。

  • メリット: 取り外しが可能。食事や歯磨きが普段通りできる。

  • デメリット: 装着時間を守らないと効果が出ない。

2. マウスピース型矯正(プレオルソなど)

柔らかい素材のマウスピースを就寝中と日中の数時間装着します。

  • メリット: 痛みが出にくい。お口周りの筋肉の訓練(MFT)も同時に行える。

  • デメリット: 複雑な歯の移動には向かない。

3. 固定式ワイヤー装置

歯にブラケットという部品を接着し、針金を通して動かす一般的な方法です。

  • メリット: 歯を正確に大きく動かすことができる。

  • デメリット: 装置が目立つ。歯磨きが難しく、虫歯のリスクが高まる。


家庭ですぐに実践できる!歯並び悪化を防ぐ3つの習慣

高額な矯正治療を検討する前に、まずは日常生活でできる予防策を取り入れましょう。

1. 食生活の見直し(「カミカミ」の回数を増やす)

食材をあえて少し大きめに切ったり、食物繊維の多い根菜類や、噛みごたえのある食材(煮干し、ナッツ、干し芋など)をメニューに加えましょう。よく噛むことで唾液の分泌も促され、虫歯予防にもつながります。

2. 正しい姿勢で食事をする

足が床につかない状態で食事をすると、噛む力が弱まってしまいます。椅子に座ったときに足がつくように足置きを設置し、背筋を伸ばして噛む習慣をつけましょう。

3. 「あいうべ体操」でお口を閉じる力をつける

口呼吸は万病の元であり、歯並びを崩す大きな要因です。

  • **「あー」**とお口を大きく開ける

  • **「いー」**とお口を横に広げる

  • **「うー」**とお口を前に突き出す

  • **「べー」**と舌を下まで伸ばす

    これを1日30回ほど繰り返すことで、口輪筋が鍛えられ、自然とお口を閉じられるようになります。


歯科医院選びのポイント:信頼できる先生を見つけるには

「どこに行っても同じ」ではありません。長く付き合うことになる矯正歯科だからこそ、以下のポイントをチェックしてください。

  • カウンセリングが丁寧か: メリットだけでなく、リスクやデメリットもしっかり説明してくれるか。

  • 小児歯科に慣れているか: お子さんが怖がらずに通える環境が整っているか。

  • 複数の選択肢を提示してくれるか: お子さんの成長段階に合わせ、いくつかの治療プランを提案してくれるか。


まとめ:早めの相談が一生の宝物に

子どもの歯並びは、見た目の美しさだけでなく、全身の健康、発音、そして何より本人の自信に大きく影響します。「まだ早いかな?」と思う時期でも、実は顎の成長を利用できる絶好のチャンスかもしれません。

学校の歯科検診で指摘されたときはもちろん、親御さんから見て少しでも気になる点があれば、まずは「矯正相談」へ足を運んでみてください。専門家のアドバイスを受けることで、将来的な不安を安心に変えることができます。

お子さんが将来、「きれいな歯並びにしてくれてありがとう」と笑えるように、今できることから始めてみませんか?


トップページ