歯並びが悪い子でも大丈夫!汚れを逃さない「隙間みがき」のコツと、歯ブラシを嫌がる犬へのステップアップ術


「うちの子は歯並びがガタガタだから、どうしても汚れが残ってしまう…」「そもそも口を触らせてくれないから、歯みがきなんて無理!」と諦めていませんか?

歯並びが不規則なワンちゃんほど、実は歯みがきの重要性が高くなります。隙間に溜まった汚れは、放っておくとわずか3日〜5日で硬い歯石に変わり、自宅では落とせなくなってしまうからです。

でも、大丈夫です。正しいコツと、愛犬のペースに合わせた段階的な練習を取り入れれば、どんな子でもお口のケアはできるようになります。今回は、隙間の汚れをピンポイントで落とすテクニックと、歯みがき嫌いを克服するステップアップ術を詳しく解説します。


1. 歯並びが悪い子専用!汚れを逃さない「隙間みがき」のコツ

歯が重なっていたり、斜めに生えていたりする場合、通常のブラッシングだけでは不十分です。以下のポイントを意識して、効率よく汚れを落としましょう。

道具の使い分けが成功の鍵

平面を磨くための「普通の歯ブラシ」だけでなく、**「タフトブラシ(ワンタフトブラシ)」**を活用するのがおすすめです。毛先が小さく山型になっているため、密集した歯の間や、奥歯の複雑な溝にもしっかり届きます。

「縦・横・斜め」の角度調整

歯が重なっている部分は、ブラシを横に動かすだけでは毛先が隙間に入りません。

  • 縦磨き: 歯と歯の隙間に沿って、ブラシを縦に細かく動かします。

  • 斜め45度: 歯肉溝(歯と歯茎の境目)を狙うときは、ブラシを45度の角度で当て、小刻みに震わせるように磨きます。

唇の「めくり方」を工夫する

見えない部分は磨けません。利き手でブラシを持ち、反対の手で優しく唇をめくり上げ、しっかりと「隙間」を露出させることが大切です。このとき、マズル(鼻口部)を強く握りすぎないよう注意しましょう。


2. 歯ブラシを嫌がる犬への「4ステップ」克服法

いきなり口の中にブラシを入れようとするのは、ワンちゃんにとって恐怖でしかありません。「歯みがき=楽しいこと・美味しいこと」と学習させることが、最短の近道です。

ステップ1:口周りを触られることに慣らす

まずは、マズル付近を優しく撫でることから始めます。触らせてくれたら、すぐにおやつをあげて褒めちぎりましょう。

  • ゴール: 飼い主さんが口元に手を伸ばしても、愛犬がリラックスしていられる状態。

ステップ2:美味しい味で「お口の門」を開く

指にワンちゃん用の「デンタルジェル(フレーバー付き)」を塗り、舐めさせます。そのまま指で歯や歯茎に優しくタッチしてみましょう。

  • ゴール: 指を口に入れることを受け入れ、ジェルを「ご馳走」だと認識すること。

ステップ3:ガーゼや指サックで「こする」感覚に慣らす

指に湿らせたガーゼを巻き、歯の表面をサッと撫でます。最初は前歯の1本だけでOKです。できたらすぐに終了し、最高のご褒美をあげてください。

  • ゴール: 歯の表面を何かでこすられても嫌がらない状態。

ステップ4:いよいよ歯ブラシの登場!

ここでようやく歯ブラシを使います。最初は「磨く」のではなく、「ブラシについたジェルを舐めさせる」ことから始め、徐々に毛先を歯に当てる時間を延ばしていきます。

  • ポイント: 一度に全部の歯を磨こうとせず、「今日は右の上の奥歯だけ」と決めて短時間で終わらせるのが継続のコツです。


3. 歯みがきを習慣化するための裏ワザ

姿勢を工夫する

正面から向き合うと、犬は圧迫感を感じて警戒します。愛犬を後ろから抱っこするように保定するか、横に並んで同じ方向を向きながらケアすると、安心感を与えやすくなります。

完璧主義を捨てる

「毎日全部の歯を完璧に」と思うと、飼い主さんも愛犬も疲れてしまいます。

  • 1日30秒でもOK

  • 磨けなかった日はデンタルシートで拭くだけでもOK

    このようにハードルを下げることが、結果として数年後の健康な歯を守ることにつながります。


まとめ:諦めないケアが愛犬の寿命を延ばす

歯並びが悪いことは、その子の個性です。大切なのは、その個性を理解した上で、いかに汚れを溜めない環境を作ってあげるか。

歯みがきは、愛犬とのコミュニケーションの時間でもあります。無理強いせず、一歩進んで二歩下がるような気持ちで、ゆっくりとステップアップしていきましょう。数年後、真っ白な歯で元気に笑う愛犬の姿が、あなたの努力の何よりの報酬になるはずです。