小児矯正はいつから検討すべき?6歳前後が「黄金期」と言われる理由と費用の目安
「子供の歯並びが気になるけれど、まだ乳歯だし様子を見てもいいのかな?」
「矯正治療って、永久歯に全部生え変わってからじゃないと意味がないのでは?」
大切なお子さんの将来を想うからこそ、歯科矯正を始めるタイミングについては多くの親御さんが頭を悩ませます。実は、子供の矯正治療には、大人になってからでは得られない絶大なメリットがある「黄金期」が存在します。
今回は、なぜ6歳前後が小児矯正の最適なスタート時期と言われるのか、その理由と気になる費用の目安、治療の流れについて詳しく解説します。
1. 小児矯正の「黄金期」が6歳前後である理由
一般的に、小児矯正(一期治療)を開始する理想的なタイミングは、上の前歯が永久歯に生え変わる6歳から7歳頃とされています。これには、子供の成長発育が大きく関係しています。
顎の成長を利用できる最後のチャンス
大人の矯正は「すでに完成した顎の骨の中で歯を動かす」のに対し、子供の矯正は「顎の骨自体の成長をコントロールする」ことができます。6歳から10歳頃は上顎が大きく発達する時期であり、この時期に装置を使うことで、永久歯が並ぶための十分なスペース(器)を作ることが可能です。
抜歯のリスクを大幅に減らせる
乳歯の時期から顎を広げる処置をしておけば、永久歯が重なって生えるのを防げます。その結果、将来的に健康な歯を抜いてスペースを作る「抜歯矯正」を避けられる可能性が格段に高まります。
骨格的な歪みを改善できる
受け口(反対咬合)や出っ歯などは、単なる歯の傾きだけでなく、上下の顎の成長バランスが原因であることも多いです。骨が柔らかい時期であれば、この骨格的なズレを正しい位置へと誘導しやすくなります。
2. 一期治療と二期治療の違いを知っておこう
子供の矯正は、大きく分けて2つのステップがあります。
| 治療段階 | 時期(目安) | 目的 |
| 一期治療 | 6歳〜10歳頃(混合歯列期) | 顎の成長を促し、永久歯の土台を作る |
| 二期治療 | 12歳以降(永久歯完成期) | 1本1本の歯並びと噛み合わせを整える |
一期治療で土台をしっかり整えておくと、二期治療が必要なくなった、あるいは二期治療の期間が短く済むといった大きなメリットがあります。
3. 小児矯正にかかる費用の目安
小児矯正は原則として自由診療(全額自己負担)となります。クリニックや使用する装置によって異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。
相談料・診断料: 0円 〜 5万円程度
一期治療(子供の矯正): 20万円 〜 50万円程度
二期治療(仕上げの矯正): 30万円 〜 60万円程度(一期から継続の場合は差額分のみのケースが多い)
一見高額に感じられますが、大人になってから複雑な外科手術や抜歯を伴う矯正を行う場合に比べると、心身への負担だけでなく、トータルの費用も抑えられる傾向にあります。
4. 家庭でチェック!矯正を検討すべきサイン
以下のチェック項目に当てはまる場合は、まずは一度、矯正専門の歯科医院へ相談に行くことをおすすめします。
前歯が重なって生えてきた: スペース不足のサインです。
上下の前歯が逆に噛んでいる: 受け口の可能性があります。
常に口が開いている(ポカン口): 顎の発育を妨げる悪い癖があるかもしれません。
乳歯がきれいに並びすぎている: 永久歯のための隙間(発育空隙)が足りない可能性があります。
5. 早期相談が「一生の財産」になる
「まだ早い」と思って見過ごしていた時期が、実はお子さんの負担を最小限に抑えられる絶好のチャンスかもしれません。
小児矯正の目的は、単に歯をきれいに並べることだけではありません。正しい噛み合わせを作り、鼻呼吸を促し、健やかな顔立ちの発育をサポートすることにあります。
早期のカウンセリングは、お子さんの現在のお口の状態を把握し、将来の見通しを立てるための貴重なステップです。まずは「いつから始めるのが一番いいのか」を確認することから始めてみませんか?
よくある質問(FAQ)
Q. 矯正を始めたら痛みはありますか?
A. 装置を調整した直後は数日間違和感や痛みを感じることがありますが、お子さんは大人よりも適応能力が高く、数日で慣れることがほとんどです。
Q. 装置をつけたまま学校に行っても大丈夫ですか?
A. はい、大丈夫です。最近では取り外し可能なマウスピース型の装置や、目立たない装置も増えています。ライフスタイルに合わせた選択が可能です。
お子さんにとって最適な治療時期を逃さないために、6歳前後を一つの目安として検討してみてください。
乳歯の歯並びが悪いのは大丈夫?将来への影響と今すぐ家庭でできるケア