子供の歯列矯正で後悔しないために。1期治療から始めるメリットと費用を抑える賢い選び方


「子どもの歯並びを治してあげたいけれど、高額な費用がかかるから失敗したくない」「今すぐ始めるべきか、中学生まで待つべきか悩む」と、多くの親御さんが頭を抱えています。

実は、子どもの矯正治療(小児矯正)は、開始するタイミングによって治療の難易度や最終的なコストが大きく変わります。特に「第1期治療」と呼ばれる小学生低学年からのアプローチは、将来的な抜歯のリスクを減らし、結果的にトータルの費用を抑えることにもつながります。

この記事では、第1期治療から始める具体的なメリットと、後悔しないための歯科医院選び、そして賢く費用を抑えるためのポイントを詳しく解説します。


第1期治療とは?なぜ小学生からの矯正が推奨されるのか

子どもの矯正は、大きく分けて「第1期(学童期)」と「第2期(永久歯完成期)」の2段階があります。

第1期治療の最大の目的は、歯を並べることそのものではなく、**「歯が並ぶための土台(顎の骨)を整えること」**にあります。

1. 顎の成長を味方にできる

大人の矯正は、すでに固まってしまった骨の中で歯を動かしますが、子どもは成長のエネルギーを利用できます。顎の幅を広げたり、上下の顎の前後バランスを調整したりするのは、成長期にしかできない「期間限定」の治療です。

2. 将来的な抜歯を回避しやすくなる

早い段階で顎を広げ、永久歯がきれいに並ぶスペースを確保しておくことで、大人になってから「スペース不足で健康な歯を4本抜く」といった事態を避けられる可能性が高まります。

3. お口の悪い癖を根本から改善できる

指しゃぶり、口呼吸、舌を突き出す癖などは、歯並びを悪化させるだけでなく、顔立ちの発育にも影響します。第1期治療では装置と併せて「お口のトレーニング(MFT)」を行うことが多く、根本的な原因から解決を目指せます。


費用を抑えるために知っておきたい「第1期治療」のメリット

一見すると、2回に分けて治療を行うのはお金がかかるように思えるかもしれません。しかし、トータルで見ると経済的・身体的な負担を軽減できる理由があります。

第2期治療のコストが下がる可能性がある

第1期治療で顎の土台が整っていれば、永久歯が生え揃った後の「第2期治療」が必要なくなった、あるいは短期間の軽微な調整で済んだというケースは少なくありません。多くのクリニックでは、第1期から継続する場合、第2期の基本料金を割引(差額のみで対応)する制度を設けています。

医療費控除を確実に活用する

子どもの矯正治療は「噛み合わせの改善」を目的とする場合、税務署で医療費控除の対象として認められるのが一般的です。その年の世帯全体の医療費が10万円(所得によってはそれ以下)を超えた場合、確定申告を行うことで所得税の還付や住民税の軽減が受けられます。


後悔しない歯科医院選びの3つのチェックポイント

矯正治療は数年にわたる長い付き合いになります。納得して治療を受けるための選び方をご紹介します。

① 「トータルフィー制度」かどうかを確認

矯正費用には、装置代だけでなく「毎回の調整料(5,000円〜1万円程度)」がかかるのが通例です。治療が長引くと、この調整料が積み重なって大きな負担になります。あらかじめ総額を提示してくれる「トータルフィー(総額制)」の医院なら、追加費用の心配がなく安心です。

② 複数の装置の選択肢があるか

「取り外しができるマウスピース型がいい」「寝る時だけで済む装置がいい」など、お子さんの性格によって最適な装置は異なります。一つの方法を押し付けるのではなく、ライフスタイルに合わせた提案をしてくれる医師を選びましょう。

③ 一般歯科と矯正歯科の連携

矯正専門の医院も良いですが、虫歯治療や定期検診も行っている「一般歯科併設」の医院であれば、矯正中の虫歯予防も一箇所で完結します。装置がついている間は虫歯になりやすいため、メンテナンス体制が整っているかは重要です。


賢い親御さんが実践している費用対策

  • 分割払い・デンタルローンの活用: 金利負担の少ないデンタルローンや、医院独自の無利息分割払いを利用することで、月々の負担を数千円〜1万円程度に抑えながら治療を始められます。

  • セカンドオピニオンを受ける: 診断結果や費用、治療方針は医院によって驚くほど異なります。少なくとも2〜3箇所のカウンセリングを受け、見積もりを比較することが納得感への近道です。

  • 定期健診で「最適な開始月」を逃さない: 3ヶ月に一度の定期健診に通っていれば、医師が「今が始め時です」と教えてくれます。遅すぎず早すぎないベストタイミングで始めることが、最もコストパフォーマンスの良い治療法です。


まとめ:将来の負担を「今」のケアで軽減する

子どもの歯列矯正は、単なる美容整形ではなく、一生使う「歯の寿命」を延ばすための先行投資です。

第1期治療から始めることで、骨格的な問題を解決し、将来の複雑な治療や手術のリスクを最小限に抑えることができます。まずは「今の状態が第1期治療の対象なのか」を知るために、専門医のカウンセリングを受けてみましょう。

早めの相談が、お子さんの健やかな成長と、ご家庭の家計を守ることにつながります。


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